小野ママblog

3歳と5歳の子供を育ててます。育児日記やら旅行日記やらです

特性を持った長男の成長記

こんにちは、3歳と5歳の子持ち主婦小野ママです。

今日はなんというかオススメとかそういう記事ではなくて
ただの日記的なものです。

我が家の5歳の長男はいわゆる発達グレーという状態でして
(発達グレーなんてない!とも言われそうですが)
IQは定型発達数値である一方で言語能力は弱いという凸凹発達状態で
自閉症の特性を持ち合わせております。

このせいにはしたくないんですが
長男は「発表会」とかプレッシャーがかかる場面がすごく苦手。
動けなくなるというよりも動きすぎたり、やる前にすごく落ち込んだりと
保育園生活でも長男の発表会に参加するときは心が少し重たくなります。
初めての運動会も普段は保育園への行き渋りはないのに「行かないの」「行きたくないの」
という発言がでる様子もありました。

だからね、親としては発表会とか少し苦しい気持ちになるんです。
普段は「以前の息子」と「今の息子」で比べるので
その成長に驚いたり嬉しかったりする感情しか生まれないんですが
発表会ってどうしたって 「他の子」との差を見せつけられるじゃないですか

加えてその「他の子」いわゆる「定型発達の子」の当たり前にできている姿とか
そんな子たちに無理に絡む姿をみるとね、心がキュッとするんですよ
迷惑をかけているんじゃないか。ほかの子にどう思われているんだろう。と
気持ちがチクチクシクシクするんです。
比べたくないのに、比べてしまう自分にとても落ち込みます。
それでも無理に絡んでいるように見えるのに長男の隣にいる子供が笑顔でいる姿を見ると
ホッとします。

ぐちゃぐちゃな感情を抱えながらなんだかんだ毎回保育園の催し物には夫婦で参加しています。
参加した夜は息子には言えない愚痴のようなものを夫婦で語って
それでも息子が大好きという事実は変わらないね、という毎回結論も一緒。
生産性はきっとない会話を繰り広げているわけです。

そして、長男の保育園時代最後の運動会が先日ありました。

いつもは運動会でこれやるんだよとかお話しない長男が
「リレーで3番目にはしるんだよ、次は〇〇くん」
「バルーンとか組体操やるの」
そうやって運動会のお話をしてくれました。

「明日の運動会がんばってね」に対して「うん!がんばる!」
そうやって答えてくれたことが新鮮でした。

迎えた当日も、親元からきちんと離れて整列し、園長先生のお話も静かに聞けており
組体操やかけっこ、親子競技など楽しそうに参加する長男がそこにいました
リレーは負けてしまったけれど、負けてしまったことに悲観もせず
「負けちゃったんだ」とお話する姿。
その立派な姿に何度も運動会中なのだから、と涙を流さないようにするのに必死でした。

お友達だったり、先生だったりきっとたくさんの人に支えられて今ここにいる。
そんな風に実感しました。
私はこの日初めて保育園のイベントで「長男」と「ダレか」を比べることなく
「長男」だけをまっすぐみることができたことがものすごくうれしかったです

早く走れるよりも、最後まで走りきるその姿
勝てることを自慢するよりも、負けても悔しさを癇癪ではなく他の方法で表現できる姿
人のお話を最後まで聞ける姿
練習を重ねてそれを本番で発揮する姿

そんな姿を見れたこの時間を忘れたくないな、と思った日なのでした。